RESEARCH AND DEVELOPMENT研究開発
研究概要
基本理念
でん粉糖科学を究め、プロダクト/プロセスイノベーションを通じ、 社会利益に貢献するものづくりと新技術を提供する。
研究開発指針
- 研究開発を通じて独自のソリューション提供力を強化
- 企業内研究所の一員として、技術支援を通じ基幹収益安定化に貢献
- 基盤技術を究め、持続可能な基幹ビジネスモデル構想を創出
研究開発ビジョン
- 当社基盤技術を深化させ、健康領域(未病)、環境領域(炭素循環)、食の高度化領域(多様化)において、社会的・経済的価値を提供(実装)
- DXによる食の高度化、ソリューション販売力強化策の構築
研究開発領域
副産物領域
副産物の研究開発
当社は、とうもろこし種子を湿式法で粉砕加工し、でん粉の精製を行っています。その過程で生じる副産物は、とうもろこし浸漬液をはじめとして胚芽や繊維、タンパク質など多岐にわたります。副産物の新たな展開に向けて独創的な研究開発を行っています。
糖化品領域
糖質の研究開発
従来のぶどう糖、水あめ以外にも、味質改善や物性改良、生理機能など様々な特徴を有する糖質の開発を行っています。高度化・多様化していく市場需要に対し、新たな糖質の開発とその機能の検証を重ねています。
ファインケミカル領域
ファインケミカルの研究開発
点滴や経口栄養食品の原料であるぶどう糖、マルトース、血液検査薬原料である糖誘導体、医薬品成分の可溶化や安定化に使用するシクロデキストリンなど、高度に精製した高機能糖質の開発を行っています。また、シクロデキストリンについては医薬品や化粧品分野を対象として有効成分の安定化や生体内輸送などの新たな用途探索研究も行っています。
でん粉領域
食品用途
さまざまなお客様のニーズに応えるべく、新たな食感を持つでん粉、チルド・冷凍食品用でん粉、フライ食品用でん粉など、幅広く開発を行っています。高分子としてのでん粉が持つさまざまな機能を活用し、新たな食品開発をサポートします。
工業用途
製紙工程で使用する様々な性質を持った加工でん粉を開発しています。でん粉の使用により紙の品質が向上します。でん粉を配合したでん粉プラスチックの開発にも力を入れています。石油由来樹脂使用量の削減やCO2排出量の抑制への寄与を目指しています。
酵素領域
酵素の研究開発
新製品(糖化品、ファインケミカル領域)の開発には、それを製造するための酵素の開発が不可欠です。目的酵素の探索から、培養、酵素の諸性質解析、さらには遺伝子組換え技術を用いた異種発現や酵素の高機能化を行い、産業利用するための研究開発を行っています。
用途開発技術
食品用途
当社の製品を使って各種食品を試作することで新たな効果・味・食感を見つけ出す、アプリケーション開発を実施しています。様々な機能を持つ加工でん粉や糖化品を利用して、菓子、パン、麺類、飲料、フライ食品、冷凍食品、加工食品など幅広く食品の開発をサポートしています。
工業用途
製紙を中心にでん粉のプロとして、より良いでん粉の使用法の技術サービスを提供しています。ユーザーの工場にも出張し、お客様ごとに最適な解決法をご提案します。
知財戦略
研究開発により導出された新しい発見や技術を発明として完成させます。こうした科学的な研究開発に立脚した知財戦略の推進により、各事業分野における企業競争力を高め、産業界における優位性を確保していきます。 また、ライセンス提供を通じ、新たな技術活用先を広げる取り組みも行っています。