長期経営ビジョンNSK2030
ビジョン策定の背景
当社では、事業計画を単年度および3年単位の中期経営計画として策定してきました。
しかしながら、近年の目まぐるしい環境変化と、 多様な価値観やライフスタイルの時代においては、さらに長い時間軸で社員個々の 「判断のよりどころ」や”ブレない”ための「道しるべ」すなわち、「10年後のあり姿」を見据えた明確なビジョンを示す必要があると考えました。
今般、 経営の意思として「多様なWell-beingのために」をコーポレートメッセージに掲げ、長期経営ビジョン NSK2030を策定いたしました。
ソリューション事業
生活 · 社会 · 環境の観点より今後ニーズが高まる領域を特定し、経営資源を集中。当社の強みを活かした価値を提供し、海外市場も視野に入れた事業展開を推進します。
当社が今後注力する「3 つの領域」
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1食の高度化· 多様化
欧米先進国およびアジア諸国において、経済発展とともに食の高度化・多様化が進行。食に対する質の向上と選択肢の増加がますます求められます。
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2未病
食の豊かさに比例し生活習慣病等も増加。食を通じて病気を未然に防ぐニーズ(未病領域)は、高齢化社会における健康寿命の延伸に伴い、今後も増加が見込まれます。
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3炭素循環
地球環境の維持、持続可能型社会の実現に向けた取り組みは企業経営の必須条件であり、バイオプラスチック等再生可能素材の普及はこれからの重要課題です。
プライマリー事業
生活必需品の素材を提供する企業として、社会からの信頼に応える供給体制を構築していきます。
最適な供給体制の構築を通じた、提供価値の向上
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1信頼・安定供給
調達・生産・物流・品質・販売が一体となり、素材の安定供給を実現することで、お客さまとの信頼関係を強化していきます。
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2コスト競争力
調達から販売までの体制を整備し、汎用性の高い素材を適正な価格で提供します。
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3環境負荷の低減
CO2削減、産業廃棄物のリサイクル率向上の取り組みなど、社会の一員として地球環境保全を意識し、環境負荷の低い生産・物流体制の構築を目指します。
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4新たな価値の提案
社会情勢や市場のトレンドなど、世の中の変化・変動を注視し、技術の導入やシステムの活用等により潜在需要を掘り起こします。
価値向上の道のり
ソリューション事業とプライマリー事業の最適なバランスの下、長期的な企業価値向上の実現を図ります。
2022-2024年度中期経営計画期間を「体制強化期」と位置づけ、2025-2027年度 「施策展開期」へと繋げ、2028-2030年度の「成長促進期」を目指していきます。
また、連結ベース経常利益を価値創造マイルストーンとして、 長期的な企業価値向上の実現を図ります。
中期経営計画2022-24年度
中経2024の位置づけ
中経2024は、長期経営ビジョンNSK2030の実現に向けたフェーズ1として、着実に高みへと前進するための土台を再構築する「体制強化期」と位置づけています。
課題認識
外部環境の変化も踏まえ、当社が目指す「あるべき姿」を定義しました。中経2024の基本方針や戦略を策定するにあたり、現状とのギャップを課題として抽出しています。
基本方針
「あるべき姿」の実現に向け、ソリューション事業、プライマリー事業の2分野を両輪として企業価値の向上を目指します。本中経期間中に、その土台を築き上げるため、人材育成や環境への対応等、経営基盤の整備も図っていきます。
全体指標
ソリューション提供機能強化により収益のトップラインを高めつつ、プライマリー事業の安定・強靭化により利益の振れ幅の抑制に努めます。
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